南海電車岸和田駅前では、宮1番の宮本が先頭を切ってやり回しを行う。
湾岸エリアの見どころとなるカンカン場では、大北町が一番手としてやり回しを行うのが恒例である。
大北町・中北町・大手町・紙屋町・中之浜町・中町・大工町の浜七町は、大阪湾岸部に位置する。小学校校区の全町でだんじりを持っており、岸和田の中でも、とりわけだんじり熱の高いエリアらしい。
一度、カンカン場で宵宮の曳き出しを見てみたいと思い、早起きして出かけた。
昨年も始発電車で出かけたが、5時45分頃に小門・貝源のあたりで大北町のだんじりに出逢ってしまった。
そこで今年は別の交通手段を利用して、4時半頃にカンカン場へ到着。夜明け前で、まだ薄暗い。しかし、観客がすでにたくさん集まってきている。
5時半頃からは、有料観覧席も続々と人が座席に着く。ゴルフ場前のS席。他の時間帯は4,000円であるが、宵宮の早朝6時〜7時半は6,000円。
最終に近いやり回しが見物できる本宮の午後3時半〜5時の7,000円に次いで料金は2番目に高い。観覧席の料金設定にも、観客が「通」であることが伺える。
定刻6時前、5時50分頃に大北町だんじりが登場。交差点の手前に到着後、2〜3分後には早々と笛の合図と共にやり回しが始まった。その後、各町のだんじりが次から次へとやり回し。だんじりは定刻6時の30分前から、遅くとも10分前には各町のだんじり置き場を出発するようである。
ゴルフ場前の有料観覧席 |
先頭を切ってやり回しを行う大北町 |
本番の緊張もあってか、ぎこちない動きをしたり、電柱にぶつかりかけたりするだんじりもある。昨年転倒してしまった紙屋町は、今年もだんじりが少し傾き揺らいでしまったが、まずは無事にやり回しできてよかった。
撮影のために結構いい場所を確保できたはずだったが、やり回し開始前に立ち入り禁止場所であることが判明。別の場所に移動したりするドジな失敗はあったが、祭の始まりはやはりエキサイティング。早起きした甲斐があった。