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2013年6月9日日曜日

唐招提寺、鑑真和上1250年御諱の法要と和上座像を拝観

6月6日、奈良の唐招提寺に参詣。鑑真和上1250年御諱(ぎょき)=開山忌法要と、和上座像を拝観してきた。
命日の6日に行われた法要では、献茶や舞楽などが奉納された。

読経にあわせて舞う、小学生くらいの子供たちの姿が凛々しく、健気で、清々しく、こころを打つ。5回にわたって渡航に失敗し、6回目にようやく日本を訪れることができた高僧の遺徳を偲ぶにふさわしい奉納舞楽である。
失明してしまった和上ではあるが、舞台を踏む足音や気配に子供たちの舞姿を感じて、笑顔を浮かべておられることと思う。
舞台から引き上げた子供たちが金堂脇に退き、緊張した面持ちからほっとした笑顔に戻る表情の変化がほほえましい。
唐招提寺 鑑真和上1250年御諱 開山忌法要
奉納舞楽
唐招提寺 鑑真和上1250年御諱 開山忌法要 奉納舞楽
舞を奉納する子供たち
子供たちの舞楽を見学後、和上座像の拝観に向かう。肖像彫刻の傑作とされる座像は、秘仏であり、年に数日しか公開されない。
1250年の開山忌を記念して、今年は座像を模造した身代わり座像が制作され、5日に開眼法要が行われた。7日以降は、この身代わり座像が常時公開される。
御影堂へ向かう境内、小径のツツジが色鮮やか。土塀のくすんだ黄土色に映えて美しい。和上座像の拝観は、多くの方々が並んで、順番待ち。
拝観後、開山御廟に参り、新宝蔵へ向かう。
唐招提寺のトルソーと呼ばれる如来形立像は、頭部や手が失われているけれど、その立ち姿が美しい。別名、東洋のビーナスである。十一面観音立像も、細面のすっきりした表情や立ち姿が神々しい。
唐招提寺 鑑真和上身代わり座像
唐招提寺 鑑真和上身代わり座像
唐招提寺 御影堂へ向かう参道
御影堂へ向かう中興堂前のツツジ
新宝蔵から南大門へ向かう帰り道、御影堂へ向かう身代わり座像の行列に出合う。鮮やかに彩色されて創建時の姿が再現された身代わり座像と、本来の座像の二像を運良く拝観できてうれしい。