京都の紅葉名所を歩く:泉涌寺
京の紅葉名所を、静かにゆったりと鑑賞したいという方におすすめしたいのは、泉涌寺。 皇室にゆかりの深い菩提寺であり「御寺(みてら)」と尊称される。 人混みの中を歩きながらではなく、座敷や廊下に座って、ゆったりと鑑賞できるのがうれしい。 ■泉涌寺ホームページ http://www.mitera.org/ 泉涌寺 御座所庭園 泉涌寺 御座所庭園 泉涌寺 御座所庭園 泉涌寺 御座所庭園 御座所に面した、御座所庭園の紅葉が見どころ。 規模は大きくないが、閑雅な趣のある庭園である。赤いモミジの中に混じる黄葉の取り合わせが美しい。御座所は、明治天皇が皇后宮の御里御殿を京都御所から移築したもの。 隆慶一郎の作品に、「花と火の帝」という抜群に面白い伝奇小説がある。主人公の後水尾天皇の菩提がまつられていることも、個人的にはうれしい。 霊明殿の東には歴代天皇の御陵があり、皇室の方々が御陵参詣の際は御座所が休憩場所として現在も使われている。 紅葉見物の人々でかなり混雑する東福寺から、徒歩で15〜20分くらい。日吉ケ丘高校の南から月輪中学校へ抜ける歩行者専用の近道がある。 泉涌寺 大門から望む仏殿 皇室ゆかりの御寺ということの他に、もうひとつ泉涌寺が他の寺院と異なる大きな特長がある。本堂など、寺院の主な建物は、参道の門から上へ向かう高台に位置しているのが普通。 泉涌寺では、逆に、大門から参道の坂道を下る低い盆地に仏殿・舎利殿・霊明殿などが配置されていることが興味深い。 雲龍院 悟りの窓 雲龍院 障子越しに望む庭園 蛇足ながら、紅葉見物から帰る際には、大門の近くにある雲龍院を訪ねて「悟りの窓」も見てみたい。円形のモダンな意匠の窓から、庭園を眺めることができる。 注)写真は2010年11月撮影。