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2014年11月18日火曜日

神護寺・西明寺・高山寺、京都市北部「三尾」の紅葉名所をハイキング

京都市郊外、三尾(さんび)の名刹として知られる紅葉の名所を訪ねた。

三尾の由来は、高雄(尾)山・神護寺、槇尾山・西明寺、栂尾山・高山寺、いずれの寺名にも「尾」が含まれているから。清滝川に沿って並ぶお寺は、高雄三山とも呼ばれる。
少し肌寒い気候であったが好天にもめぐまれ、名刹の境内や清滝川沿いの紅葉巡りを楽しんだ。
「三尾」の紅葉巡り、約1万2000歩・6kmの行程、歩行時間およそ2時間のハイキングである。以下、ハイキングの行程。

1)京都駅前、JRバス高雄・京北線「栂ノ尾・周山方面」行きバスに乗車

通常は1時間に2本、所用時間50分〜1時間。「三尾」もよりのバス停まで通常料金520円であるが、往復切符を買うと800円。往復2割ほどトクである。紅葉の季節とあって臨時バスが運行しており、途中仁和寺までノンストップ。運良く乗ることができた。急行バスなので45分程度の乗車。

2)山城高雄バス停下車、神護寺へ参拝

バス停からお寺へ向かう参道は清滝川への下り坂。朱塗り欄干の高雄橋を渡ると、今度は長い急な上り坂となる。
神護寺
■神護寺  左)表参道から望む楼門 中)金堂前の石段 右)毘沙門堂から金堂を望む

参道石段の鬱蒼とした樹々が形づくる暗いトンネルの向こうに、楼門前の紅葉が見える。明暗のコントラストが色あざやかである。
楼門をくぐると広大な境内が目の前に広がる。見頃を迎えた紅葉が美しい。
平安時代に和気清麻呂が創建。最澄、空海ゆかりのお寺でもあるので立派なお堂が建ち並ぶ。金堂へ向かう階段とその左右の紅葉が絵になる。
地蔵院前の広場では、遥か下に望む清滝川へ向かって厄除のかわらけ投げを楽しんだ。

3)神護寺参道、硯石前の茶屋で昼食。清滝川沿いに西明寺へ向かう。

楼門を下り、参道硯石前の茶屋で小休止。目の前に広がる見事な紅葉を眺めながら、あったかいウドンを食べる。その後、川沿いの紅葉を眺めながら清滝川沿いに西明寺へ向かう。

4)清滝川から上がる表参道、境内紅葉の密度が濃い西明寺

平安時代に神護寺別院として創建された。その後、一時廃れたが和泉国槇尾山寺の我宝自性上人が中興。こじんまりしている分、紅葉の密度が濃い印象である。参拝者は鐘突きも楽しむことができる。
西明寺
■西明寺 左)表参道へ向かう指月橋 中)三門 右)本堂の庭園

途中、裏参道へ向かう橋があるがこれは渡らないこと。もうひとつ先、北側の指月橋を渡る表参道から入る経路の方が眺めがいいからだ。表参道の途中からは、清滝川の河原へ降りることができる。

5)深閑とした聖域、心が鎮まる世界遺産・高山寺

指月橋を渡りバス道を通って高山寺へ向かう。表参道の坂道を上がると、境内には杉・松の巨木が生い茂っている。
高山寺
■高山寺 左)表参道 中)杉木立の中を金堂へ上がる石段 右)石水院の庭園

金堂へ向かう杉木立の表参道はとりわけ印象深い。緑の色濃い木立の中に紅葉が映える深閑とした光景は、お寺というよりは神社に近い印象である。
神護寺のように立派な堂宇は現存していないが「山色を佛体とし、渓聲を法語とする」聖域。世界遺産にふさわしい風格である。
金堂へお参りした後、石水院へ。座敷から色鮮やかな紅葉を楽しんだ。
帰りは裏参道から、もよりの栂尾バス停へ。5分程度の待ち合わせで、運良くJR京都駅前行きの臨時バスに乗車できた。栂尾バス停発、午後3時。
京都駅前でバスに乗ったのが午前10時過ぎ。往復バス&名刹と清滝川ハイキングで合計5時間、三尾の紅葉巡りである。
◎高山寺 http://www.kosanji.com/  
神護寺・西明寺・高台寺周辺のハイキング地図


2012年12月2日日曜日

京都の紅葉名所を再訪:東福寺、嵯峨野竹林の道・常寂光寺、嵐山

今年の紅葉も、そろそろ見納めの季節である。 
テレビの紅葉特集で東福寺と嵯峨野・竹林の道を紹介しているのを見た家のカミさんが、行ってみたいという。
11月29日、ふたりで京都の紅葉名所を再訪問した。

朝早く家をでようとしたところ、思わぬトラブル。最近、動画モードの撮影にもトライアルしているカメラEOS Kiss X4に問題発生。レンズカバーが、斜めに食い込んでいて外れなくなっている。 
あわてて弄っていると、レンズカバーは何とか外れた。しかし、カバーをはずすためにねじってしまったのか。防護レンズが割れてしまい、外れなくなってしまった。電車の時間に間に合わないので、替えの交換レンズを装着して出かけることにした。 
問題発生のレンズはEF-S18-135mm。35mm判換算で29mmから216mm相当のズームレンズ。広角・標準・望遠の3機能を備えた便利なレンズなので愛用している。やむ終えず装着してでかけたのは望遠系のズームレンズEF-S55-250mm。35mm判換算で88mmから400mm相当である。手ぶれが心配であるが、望遠系のズームレンズでどんな絵がとれるか試してみることにした。 

1)東福寺:臥雲橋から望む通天橋、通天橋から望む渓谷・洗玉澗の見事な紅葉 

まず最初は、京都の紅葉名所の代表的な存在=東福寺。JR京都駅からひと駅という便利な立地もあり、前回訪れたときと同様に大変な混雑ぶりである。北門から入り、参道の橋廊・臥雲橋に向かう。臥雲橋からは、左手目の前に樹々の紅葉が広がり、奥に屋根付き橋廊・通天橋を望むことができる。
東福寺 通天橋
通天橋
東福寺 臥雲橋
臥雲橋
 東福寺の境内には渓谷が東西に流れており、渓谷・洗玉澗のまわりが庭園になっている。渓谷に架けられた回廊の一部が屋根付きの橋廊・臥雲橋と臥雲橋である。庭園の回廊から望む紅葉は見事であったが、すでに盛りをすぎた感があるのが残念だった。 
■東福寺 

2)嵯峨野・嵐山:竹林の道を走る人力車、踏切ではトロッコ列車に遭遇 

昨年、趣ゆたかな竹林の散策道にたまたま遭遇したのは、常寂光寺から天龍寺へ向かう帰り道であった。
カミさんが見てみたいという第一希望も竹林の道である。地図を事前に調べたところ、JR嵯峨嵐山駅の南口から向かう方が便利なようである。 
JR嵯峨嵐山駅の南口は天龍寺や嵐山渡月橋へのアクセス経路になっているので、道路沿いには土産物屋や飲食店がたくさん並んでいる。
昨年利用した北口から常寂光寺へ向かう経路は閑静な住宅街を通る印象が強いが、南口からの経路は観光地らしいにぎやかな雰囲気である。JR駅南口には、嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅も隣接している。 
ひとりで撮影旅行の際はおにぎりを頬張ることが多いが、カミさんとふたり連れなので昼食は少し贅沢。
行列ができている「嵯峨豆腐・稲」という店で、生湯葉付き湯豆腐定食を食べることにした。少し待たされたけれど、まずはごちそうさま。 
食事を終えて、鶴屋寿という喫茶店北角から西へ入り竹林の散策道へ向かう。 
後ろから、数台の人力車が追い抜いて行く。
嵯峨野 竹林の道を走る人力車
竹林の道を走る人力車
嵯峨野 竹林の道 踏切を走るトロッコ列車
トロッコ列車
縁結びの効験あらたかな野宮神社の前を少し北へ進むと踏切。1時間に1本程度しか走らないトロッコ列車が通る光景を、運良く目にすることができた。
トロッコ列車は、旧山陰線の旧線を使って嵯峨野観光鉄道が走らせている観光用のディーゼル車である。赤、黒、オレンジに彩られた車体が目を引く。 
■嵯峨野観光鉄道 
竹林の道の散策を楽しむのであれば、野宮神社手前の三叉路を北ではなく、西へ向かう方がおすすめ。天龍寺の北門から大河内山荘へ向かう小径の方が、風情豊かな竹林の光景を楽しむことができる。 

3)常寂光寺:仁王門から本堂へ続く参道まわりの鮮やかな紅葉 

竹林の道から常寂光寺へ向かう。常寂光寺は、安土桃山時代、1595年に日真上人(「真」の文字は「示す編に真」)が開設したお寺である。平安末期〜鎌倉初期の歌人・藤原定家の小倉山荘跡と伝承される。
日真上人は、角倉了以をはじめ京都町衆の帰依者が多かった日蓮宗の高僧。歌人としても知られていた風流人だったようで、ひなびた佇まいの好感がもてるお寺である。東福寺ほどではないが、こちらも多くの参拝客でにぎわっている。
常寂光寺 仁王門
仁王門
常寂光寺 仁王門わきの参道
仁王門脇の参道
仁王門から本堂へ続く石段や、鐘楼の方へ上がる参道まわりの紅葉が見事である。樹々の根元に生える苔の緑と、紅葉や黄葉の対比が色鮮やか。
見頃としては、盛りを少し過ぎた感じだったのが残念である。 
ちなみに、常寂光寺のHP(下記アドレス)はFLASHを使ったかなり高度なつくりである。アクセスしてみてほしい。 
■常寂光寺 
帰りは、大河内山荘の方から亀山地区の嵐山公園へ下り、桂川沿いに渡月橋へ向かう。嵐山の紅葉も見学できたが、ふたりとも歩き疲れて少々ばてぎみ。 
何十年ぶりかに訪れた嵐山であるが、20〜30歳代の若い頃に来た嵐山は、もっとひなびた印象であった。土産物屋や飲食店の外観も、昔は和風の少々くたびれた感じが多かった。現在は、当世風のモダンな意匠の建物が目白押しという印象である。 渡月橋から北へ、JR駅方面へ続く道沿いのにぎわいはさすが京都という感じである。

2012年10月26日金曜日

京都の紅葉名所を歩く:圓光寺(円光寺)

洛北・圓光寺(円光寺)は、小さなお寺であるが紅葉の名所として、知るひとぞ知るといった存在。



徳川家康が開設した学校に由来するお寺であり、隣接した山の高台に家康のお墓「東照宮」がある。
京阪電車の「出町柳」で叡山電車に乗り換え、「一乗寺」駅下車。
名前が同じお寺が左京区北白川山田町にあり、いったんそこに行ってしまった。
私と同じように、間違って訪ねるそそかしいひとがいるようで、「紅葉の圓光寺」は別という趣旨の張り紙がしてある。紅葉の圓光寺は、左京区一乗寺小谷町である。
備考)Google地図の場合、寺名を口(くにがまえ)のなかに員という文字のある「圓」ではなく、簡易な文字の「円光寺」で検索すると北白川のお寺が表示されるので要注意。
スマートフォン等で地図検索する場合は、所在地も含めた、京都市左京区一乗寺小谷町13 「圓光寺」で検索した方がいい。

いったん上った坂道を引き返して下り、出直してお寺を訪ねる。
山門も控えめな佇まいのお寺である。山門をくぐると、右手に十牛の庭とよばれる庭園がひろがる。左手の建物の手前には手水鉢と水琴窟がある。
手水鉢の水盤に架けられた竹筒の上に、ツバキの花一輪。手水鉢の近くには幼児のような表情をした、かわいいお地蔵さん。参拝するひとびとをもてなす、粋で風雅なこころ遣いである。
手水鉢のツバキ花一輪
手水鉢のツバキ花一輪
幼児のような表情の地蔵さん
幼児のような表情の地蔵さん

庭園に面した建物の座敷に座ったり、縁側に腰掛けて紅葉を眺めるたくさんのひとびとでにぎわっている。庭園の東北にある墓地の横にある小径を上った小高い場所には、徳川家康のお墓がある。ひっそりとした佇まいである。
鐘楼の南側には竹林がひろがる。庭園の紅葉と、緑あざやかな竹林との色の対比が目に心地よい。庭園の中にはこぢんまりとした池があり、紅葉の景観に彩りを添えている。
本殿の縁側に腰掛けて庭園の紅葉を眺める
縁側に腰掛けて庭園の紅葉を見る
庭園(十牛の庭)
庭園(十牛の庭)
鐘楼
鐘楼
庭園と竹林
庭園と竹林
近くに、詩仙堂がある。家康に仕えた武士でありながら朱子学や書・詩をたしなむ風雅な文化人でもあった石川丈山が建てた山荘である。
圓光寺も詩仙堂と同様に、高貴な心性を感じさせる史跡である。規模は小さいけれど、開設や維持管理にかかわったひとびとの心映えが偲ばれる。戦国乱世の厳しい時代を生き抜いた武人たちの、鎮魂の碑といえるかもしれない。
■圓光寺(円光寺)wikiページ     http://ja.wikipedia.org/wiki/円光寺
周辺の案内地図↓↓↓↓↓↓↓↓
https://maps.google.com/maps?hl=ja&q=園光寺+京都&ie=UTF-8

注)写真およびビデオは2011年11月に撮影したものです。

2012年10月25日木曜日

京都の紅葉名所を歩く:永観堂禅林寺

京都東山エリアで紅葉の名所として有名なのが、永観堂禅林寺。
平安時代初期に創建された当時は、真言密教のお寺であった。平安時代後期、永観律師が住職になった頃から浄土宗と真言宗が並立するようになり、鎌倉時代に浄土宗のお寺にかわる。
通称、永観堂は中興の高僧、永観律師の名に由来する。
境内はかなり広大である。南隣に南禅寺がある
JR京都駅から市バスで「南禅寺永観堂道」下車、徒歩5分程度。京都都心に近いこともあってか、たくさんの紅葉見物のひとびとでにぎわっている。
■永観堂禅林寺ホームページ http://www.eikando.or.jp/
周辺案内地図↓↓↓↓↓
https://maps.google.com/maps?hl=ja&q=永観堂禅林寺&ie=UTF-8  

総門から中門へ向かう参道の右には白壁の塀の向こうに庭園の紅葉が見える。
永観寺での紅葉見物はお堂内外のさまざまな角度から楽しむことができる。
釈迦堂
永観堂 釈迦堂前の庭園
古方丈
永観堂 古方丈前の庭園
まず、大玄関から入り、最初に目に触れる、釈迦堂・古方丈の間の小さな庭園の紅葉が見事である。渡り廊下で結ばれた千佛堂・御影堂・臥龍廊・開山堂・位牌堂・阿弥陀堂などを巡りながら、屋外の紅葉を楽しむ。
次いで、阿弥陀堂を降りて屋外へでて、東山山麓の多宝塔へ上り、山の紅葉と京都市街を見晴らす眺望を楽しむ。 
山の小径を降りて、再び境内へ戻り、放生池を囲む庭園をゆっくりと巡りながら、茶店でひとやすみといったかたちである。 
放生池庭園の茶店では、茶菓子を味わった。 
阿弥陀堂前の階段
阿弥陀堂前の階段
庭園から望む多宝塔
庭園から望む多宝塔

庭園のやすらぎ観音像のすぐそばには、お寺が経営する幼稚園がある。小さな子供たちが、歓声をあげて駆け回っている光景にこころが和む。南禅寺へ向かう小径には、幼児の遊ぶ姿をかたちどったお地蔵さまがあるのも微笑ましい。
わらべの小径の地蔵さん
わらべの小径に立つ地蔵さん


阿弥陀堂では、本尊仏のみかえり阿弥陀仏を拝観した。
像の高さ1m足らずの小さな仏様であるが、像のかたちが独特である。
お顔を像の正面ではなく横に向けており、視線はさらに背後へ向けている。やさしい慈愛にみちた表情の仏さまである。 
元々、東大寺宝蔵に秘蔵されていた仏さまであるが、永観律師が東大寺別当職を辞して禅林寺へ隠遁する際に、像を背負って奈良から京に入ったと伝えられる。 
■みかえり阿弥陀仏  http://www.eikando.or.jp/mikaeriamida.html
注)写真およびビデオは2011年11月に撮影したものです。

京都の紅葉名所を歩く:大河内山荘・竹林の道・天龍寺

紅葉の名所・嵯峨野。ひなびた山荘の趣がある常寂光寺の紅葉を楽しんだ後、天龍寺へ向かう。
池のほとりの道を南へ歩くと、旧山陰本線の路線を生かした観光電車のトロッコ嵐山駅。駅前のベンチに座り、おにぎりで軽く昼食を済ます。
滴水庵
大河内山荘 滴水庵
大乗閣
大河内山荘 大乗閣

天龍寺へ向かう途中、大河内山荘に立ち寄る。映画俳優、大河内伝次郎が約30年の年月をかけて丹精した別荘建物や庭園が保存されて公開されている。大河内伝次郎は当たり役・丹下左膳で知られる往年の大スター。メインの建物、大乗閣と庭園は、見晴らしのよい高台にある。
見どころは、滴水庵とその前庭。山の自然を生かした園遊路途中にある茶室である。縁台に腰掛けて、ゆったり眺める紅葉が素晴らしい。
■大河内山荘wikiページ http://ja.wikipedia.org/wiki/大河内山荘
茶室・滴水庵の縁側から望む庭園
茶室・滴水庵の縁側から望む庭園

大河内山荘から天龍寺へ向かう幅2mくらいの道の左右は、手入れの行き届いた竹林。紅葉巡りの人たちが、ひっきりなしに行き交う。
竹林の道
竹林の道
竹林の道
竹林の道



天龍寺の方向から、観光客を乗せた人力車が走ってきたのには少々驚いた。竹林の中を人力車が走り抜ける光景はなかなか印象的である。
竹林の写真は、京都観光ガイドパンフレットなどの定番ではある。
どこかのお寺の境内あたりを写しているのだろうと思っていたが、嵯峨野のこのあたりの光景であるのは知らなかった。実際に目にするまで、気づかなかったことが、地元の関西人としては恥ずかしい。
大方丈
天龍寺 大方丈
大方丈
天龍寺 曹源池と大方丈
竹林の道を数分歩くと、天龍寺の北門。創設者・足利尊氏、初代住職・無窓疎石。禅宗、臨済宗のお寺である。
少しくだり坂になった参道を本堂の方へ向かう。参道の右手(西側)は、小高い山の斜面を縫うようにつづく園遊路。生い茂る紅葉の中を巡る散策路からは、寺院の大きな建物が建ち並ぶ光景が見渡せる。
京都五山の第一位、世界遺産にふさわしいスケールの宏壮な境内である。
小高い山の散策路を北から南へたどり、曹源池のほとりへ出る。池の東が大方丈。数百畳もあろうかと思われる建物の中の座敷では、たくさんの観光客が曹源池庭園を眺めている。
ひなびた山荘の風情をたたえた常寂光寺や大河内山荘などとは、対照的な光景である。
嵐山までさらに歩くつもりではあったが、紅葉巡りに少々疲れてしまい、帰途につくことにした。
■天龍寺ホームページ http://www.tenryuji.com/


注)
写真およびビデオは2011年11月に撮影したものです。

2012年10月24日水曜日

京都の紅葉名所を歩く:嵯峨野・常寂光寺


京都市の西北、嵯峨野・嵐山エリアも紅葉名所として名高い。 
小さなお寺ではあるが、ひなびた風情のある常寂光寺を訪ねた。瀟酒な佇まいのシブイ寺院である。 
■常寂光寺ホームページ http://www.jojakko-ji.or.jp/

常寂光寺は、平安時代に藤原定家の山荘・時雨亭があった地とされる。定家は「新古今和歌集」や「小倉百人一首」の選者としても知られる歌人。 
安土桃山時代の後期。日蓮宗の日真(示す編に真の正字)上人が、隠棲の地として寺を創建した。上人は、侘び、寂び、風雅の道をよく心得た粋人のようである。 
小倉山の山腹に位置し、山の自然と融合した塀のない寺でもある。創建の由来からも、市中山居の風情がただよう。
仁王門から庫裡へ向かう坂道
仁王門から庫裡へ上がる坂道
参道から見上げる鐘楼
参道から見上げる鐘楼

例によって、電車を乗り継いで紅葉巡りにでかけた。
最寄り駅はJR嵯峨嵐山駅。JR京都駅から嵯峨野線の各駅停車で約15分程度。
駅から丸太町通りを西へ。道路幅が狭くなり、住宅街のなかを通る小径を行く。左に竹林、右の畑の向こうに落柿舎がみえる。観光客を乗せた人力車に出合った。 
小径をたどると正面が山門。こじんまりと閑雅な佇まいである。しばらく歩くと仁王門。仁王門から本堂へ向かう参道の石段の左右には、色鮮やかな紅葉が広がる。本堂東の庫裡から仁王門へと上下する坂道の斜面には、緑あざやかな苔が生えている。樹々の紅葉・黄葉と苔の緑との取り合わせが心地よい。

庫裡から仁王門へ降りる坂道
庫裡から仁王門へ降りる坂道
参道坂道の苔
参道坂道の苔

本堂や庫裡、鐘楼を巡る園路にも、色とりどりの樹々の梢。鐘楼の横には大きなイチョウの木。園路入り口の「老爺柿」も趣ゆたかである。 
多宝塔からさらに上へ向かう小径からは、眼下に京都市街を見晴らすことができる。
多宝塔
多宝塔
老爺柿
老爺柿

注) 写真およびビデオは2011年11月に撮影したものです。

2012年10月23日火曜日

京都の紅葉名所を歩く:泉涌寺

京の紅葉名所を、静かにゆったりと鑑賞したいという方におすすめしたいのは、泉涌寺。
皇室にゆかりの深い菩提寺であり「御寺(みてら)」と尊称される。
人混みの中を歩きながらではなく、座敷や廊下に座って、ゆったりと鑑賞できるのがうれしい。
■泉涌寺ホームページ http://www.mitera.org/
泉涌寺 御座所庭園
泉涌寺 御座所庭園
泉涌寺 御座所庭園
泉涌寺 御座所庭園 
御座所庭園
泉涌寺 御座所庭園
御座所庭園
泉涌寺 御座所庭園


御座所に面した、御座所庭園の紅葉が見どころ。
規模は大きくないが、閑雅な趣のある庭園である。赤いモミジの中に混じる黄葉の取り合わせが美しい。御座所は、明治天皇が皇后宮の御里御殿を京都御所から移築したもの。
隆慶一郎の作品に、「花と火の帝」という抜群に面白い伝奇小説がある。主人公の後水尾天皇の菩提がまつられていることも、個人的にはうれしい。
霊明殿の東には歴代天皇の御陵があり、皇室の方々が御陵参詣の際は御座所が休憩場所として現在も使われている。
紅葉見物の人々でかなり混雑する東福寺から、徒歩で15〜20分くらい。日吉ケ丘高校の南から月輪中学校へ抜ける歩行者専用の近道がある。
大門から望む仏殿
泉涌寺 大門から望む仏殿

皇室ゆかりの御寺ということの他に、もうひとつ泉涌寺が他の寺院と異なる大きな特長がある。本堂など、寺院の主な建物は、参道の門から上へ向かう高台に位置しているのが普通。
泉涌寺では、逆に、大門から参道の坂道を下る低い盆地に仏殿・舎利殿・霊明殿などが配置されていることが興味深い。
雲龍院 悟りの窓
雲龍院 悟りの窓
雲龍院 障子越しに望む庭園
雲龍院 障子越しに望む庭園

蛇足ながら、紅葉見物から帰る際には、大門の近くにある雲龍院を訪ねて「悟りの窓」も見てみたい。円形のモダンな意匠の窓から、庭園を眺めることができる。
注)写真は2010年11月撮影。

2012年10月22日月曜日

京都の紅葉名所を歩く:東福寺

JRの電車を使って訪問する場合、京都の紅葉名所の中でも、最も便利な場所にあるのが東福寺。JR京都駅からJR奈良線でひと駅「東福寺」駅下車、徒歩10分程度の便利な場所にある。
鎌倉時代に創建された禅宗・臨済宗の総本山である。平安時代に創設されたお寺が多い京都としては、比較的新しい部類に属する。寺の名前は、奈良の東大寺&興福寺にちなんで名付けられたようである。
臥雲橋からみた通天橋
臥雲橋からみた通天橋

境内はかなり広い。紅葉見物のため、駅から歩いて月下門の南にある臥雲橋へ向かう。雨よけの屋根のある臥雲橋から東を望むと、境内を東西に流れる渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)の見事な紅葉が眼前に広がる。
境内を流れる渓谷・洗玉澗
境内を流れる渓谷・洗玉澗
東福寺の通天橋
臥雲橋からみた通天橋

紅葉の樹々の上に架けられているのが通天橋。渓谷の周囲は庭園になっており、屋根付きの回廊が巡っている。通天橋は庭園巡りの回廊の一部であり、臥雲橋と同様、雨よけの屋根がついている。TV番組「鬼平犯科帳」のタイトル映像の一部にも組み込まれているので、見覚えがある方もいるかも知れない。
庭園を巡る回廊
庭園を巡る回廊
東福寺 庭園を巡る回廊
庭園を巡る回廊

通天橋や回廊から望む紅葉の光景は、見応えがある。満員電車とまではいかないが、かなり込み合った電車にのったような、あるいはお祭りや縁日の露店巡りのような紅葉見物の人混みも印象的である。
*東福寺ホームページ  http://www.tofukuji.jp/index2.html

注)写真は2010年11月撮影。

2012年10月21日日曜日

京都の紅葉名所を歩く:神護寺

秋祭がひと区切り。10月後半からは、紅葉の季節である。
関西の紅葉名所はいろいろあるが、京都は見どころが多いエリア。京都の名所の中でも、早めに色づくのが神護寺である。
京都市の北部、高尾山中腹にある山岳寺院のため、秋の訪れも早い。平安時代に和気清麻呂によって創建された。最澄や空海にゆかりのあるお寺である。
神護寺ホームページ http://www.jingoji.or.jp/

電車・バスを乗り継いで撮影に出かけた。寺の最寄りバス停「山城高雄」まで、JR京都駅からバスで約1時間。ちょっとした小旅行である。 バス停から、参道へつづく急な坂道を降りる。見事な紅葉の間を抜ける小径である。
坂道を降りて清滝川にかかる小さな橋を渡ると、寺へつづく参道。こんどは、急な上りの坂道である。道沿いの茶店の赤い日傘が、紅葉に映える。
参道の茶店
参道の茶店
楼門へ上がる急な石段

参道の途中にある硯石から楼門へつづく急な上り階段の左右は、樹々の梢に覆われたトンネル。うす暗い参道石段の上端に、楼門を囲うように紅葉が鮮やかな黄色に輝いている。
急な坂道の石段をあがって楼門をくぐると、フラットで広々とした境内が目の前に広がる。参道の急な石段の暗さと対照的に、明るく開放的な印象である。
書院、五大堂、毘沙門堂、大師堂などの境内の建物群から一段上がった高台にあるのが、金堂と多宝塔。金堂に上がる幅の広い石段の左右にも、見事な紅葉が広がっている。

バス停から参道へつづく急な坂道
楼門前の紅葉



金堂へ上る石段
金堂前から五大堂・毘沙門堂を望む

金堂や多宝塔に参拝した後、地蔵院に降りてかわらけ投げを体験。清滝川を見下ろす展望広場から、山の急斜面に向けてかわらけ(素焼きの小皿)を投げると厄除になるらしい。神護寺が発祥の地とされている。

注)写真およびビデオは2010年11月に撮影したものです。