紅葉の名所・嵯峨野。ひなびた山荘の趣がある常寂光寺の紅葉を楽しんだ後、天龍寺へ向かう。
池のほとりの道を南へ歩くと、旧山陰本線の路線を生かした観光電車のトロッコ嵐山駅。駅前のベンチに座り、おにぎりで軽く昼食を済ます。
池のほとりの道を南へ歩くと、旧山陰本線の路線を生かした観光電車のトロッコ嵐山駅。駅前のベンチに座り、おにぎりで軽く昼食を済ます。
大河内山荘 滴水庵 |
大河内山荘 大乗閣 |
天龍寺へ向かう途中、大河内山荘に立ち寄る。映画俳優、大河内伝次郎が約30年の年月をかけて丹精した別荘建物や庭園が保存されて公開されている。大河内伝次郎は当たり役・丹下左膳で知られる往年の大スター。メインの建物、大乗閣と庭園は、見晴らしのよい高台にある。
見どころは、滴水庵とその前庭。山の自然を生かした園遊路途中にある茶室である。縁台に腰掛けて、ゆったり眺める紅葉が素晴らしい。
見どころは、滴水庵とその前庭。山の自然を生かした園遊路途中にある茶室である。縁台に腰掛けて、ゆったり眺める紅葉が素晴らしい。
竹林の道 |
竹林の道 |
天龍寺の方向から、観光客を乗せた人力車が走ってきたのには少々驚いた。竹林の中を人力車が走り抜ける光景はなかなか印象的である。
竹林の写真は、京都観光ガイドパンフレットなどの定番ではある。
どこかのお寺の境内あたりを写しているのだろうと思っていたが、嵯峨野のこのあたりの光景であるのは知らなかった。実際に目にするまで、気づかなかったことが、地元の関西人としては恥ずかしい。
天龍寺 大方丈 |
天龍寺 曹源池と大方丈 |
竹林の道を数分歩くと、天龍寺の北門。創設者・足利尊氏、初代住職・無窓疎石。禅宗、臨済宗のお寺である。
少しくだり坂になった参道を本堂の方へ向かう。参道の右手(西側)は、小高い山の斜面を縫うようにつづく園遊路。生い茂る紅葉の中を巡る散策路からは、寺院の大きな建物が建ち並ぶ光景が見渡せる。
京都五山の第一位、世界遺産にふさわしいスケールの宏壮な境内である。
小高い山の散策路を北から南へたどり、曹源池のほとりへ出る。池の東が大方丈。数百畳もあろうかと思われる建物の中の座敷では、たくさんの観光客が曹源池庭園を眺めている。
ひなびた山荘の風情をたたえた常寂光寺や大河内山荘などとは、対照的な光景である。
嵐山までさらに歩くつもりではあったが、紅葉巡りに少々疲れてしまい、帰途につくことにした。
注)
写真およびビデオは2011年11月に撮影したものです。