京都の紅葉名所を歩く:圓光寺(円光寺)
洛北・圓光寺(円光寺)は、小さなお寺であるが紅葉の名所として、知るひとぞ知るといった存在。 徳川家康が開設した学校に由来するお寺であり、隣接した山の高台に家康のお墓「東照宮」がある。 京阪電車の「出町柳」で叡山電車に乗り換え、「一乗寺」駅下車。 名前が同じお寺が左京区北白川山田町にあり、いったんそこに行ってしまった。 私と同じように、間違って訪ねるそそかしいひとがいるようで、「紅葉の圓光寺」は別という趣旨の張り紙がしてある。紅葉の圓光寺は、左京区一乗寺小谷町である。 備考)Google地図の場合、寺名を口(くにがまえ)のなかに員という文字のある「圓」ではなく、簡易な文字の「円光寺」で検索すると北白川のお寺が表示されるので要注意。 スマートフォン等で地図検索する場合は、所在地も含めた、京都市左京区一乗寺小谷町13 「圓光寺」で検索した方がいい。 いったん上った坂道を引き返して下り、出直してお寺を訪ねる。 山門も控えめな佇まいのお寺である。山門をくぐると、右手に十牛の庭とよばれる庭園がひろがる。左手の建物の手前には手水鉢と水琴窟がある。 手水鉢の水盤に架けられた竹筒の上に、ツバキの花一輪。手水鉢の近くには幼児のような表情をした、かわいいお地蔵さん。参拝するひとびとをもてなす、粋で風雅なこころ遣いである。 手水鉢のツバキ花一輪 幼児のような表情の地蔵さん 庭園に面した建物の座敷に座ったり、縁側に腰掛けて紅葉を眺めるたくさんのひとびとでにぎわっている。庭園の東北にある墓地の横にある小径を上った小高い場所には、徳川家康のお墓がある。ひっそりとした佇まいである。 鐘楼の南側には竹林がひろがる。庭園の紅葉と、緑あざやかな竹林との色の対比が目に心地よい。庭園の中にはこぢんまりとした池があり、紅葉の景観に彩りを添えている。 縁側に腰掛けて庭園の紅葉を見る 庭園(十牛の庭) 鐘楼 庭園と竹林 近くに、詩仙堂がある。家康に仕えた武士でありながら朱子学や書・詩をたしなむ風雅な文化人でもあった石川丈山が建てた山荘である。 圓光寺も詩仙堂と同様に、高貴な心性を感じさせる史跡である。規模は小さいけれど、開設や維持管理にかかわったひとびとの心映えが偲ばれる。戦国乱世の厳しい時代を生き抜いた...