例年は祭の当日のみにでかけていたが、昨年は試験曳きをはじめて見学。
今年は南町・中之濱町のだんじり修理後の披露曳行も見学して、祭当日だけではなく途中の日々もまた味わい深いことに改めて気づいた。
今年は南町・中之濱町のだんじり修理後の披露曳行も見学して、祭当日だけではなく途中の日々もまた味わい深いことに改めて気づいた。
「岸ぶら」の小学生ブロガー・ケロスケくんの「自転車で駆け巡るだんじり小屋」という面白い記事に誘われて、祭を間近にした町の様子を見学にでかけた。
http://kishibura.jp/blog/kero/2014/08/%e3%81%a0%e3%82%93%e3%81%98%e3%82%8a%e5%b0%8f%e5%b1%8b.html/trackback
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お目当ては、ケロスケくんが「昭和4年に作られただんじりなので、木の色が濃い」とコメントした上町のだんじり。上町は、岸城神社への宮入り順がくじ不要の2番と決まっている。
このだんじりは、町が景気のいい頃に作られた傑作である。素材のケヤキは一級品。造作や彫刻も出来がいいと定評があるようだ。
ツツミ巻きは、前梃子を差し込む舵取り部分の重要な綱(だんじりの前面下部にある8の字を横にしたかたちに結ばれた綱)を編み込んで行く作業である。
木槌で打ったり、ひとが上に乗って踏ん張ったり、青年団が綱をぎゅっと引いたりしながら2時間あまり。入念で綿密に緊縛していく様子はさすがである。
木槌で打ったり、ひとが上に乗って踏ん張ったり、青年団が綱をぎゅっと引いたりしながら2時間あまり。入念で綿密に緊縛していく様子はさすがである。
作業の途中、大工方の団扇を手にした小学低学年くらいの少年がだんじりに上がり、ひとりでだんじり囃子を奏でる。最初は手のひらで、ついで大太鼓・小太鼓のバチを持ちあざやかに独演。なかなか見事な演奏である。
地車の調整は何か少し課題が残ったようであるが、綱の緊縛を終えた後は囃子方の青年たちがだんじりに上がり祭囃子の練習開始。笛のパートがいなかったのは残念であったが、だんじり囃子を楽しむことができた。
間近にじっくり彫刻を見学できたのもうれしい。
間近にじっくり彫刻を見学できたのもうれしい。
地車の調整に数時間かけて取り組むプロセスをみて、華やかな曳行を支える影の苦労の一端にふれた気がする。祭を見学する方は気楽でいいが、曳行する方は大変である。しかし、また、苦労の多い準備作業を和気あいあいと楽しげに行っているあたりが面白い。