秋祭がひと区切り。10月後半からは、紅葉の季節である。
関西の紅葉名所はいろいろあるが、京都は見どころが多いエリア。京都の名所の中でも、早めに色づくのが神護寺である。
京都市の北部、高尾山中腹にある山岳寺院のため、秋の訪れも早い。平安時代に和気清麻呂によって創建された。最澄や空海にゆかりのあるお寺である。
神護寺ホームページ http://www.jingoji.or.jp/
電車・バスを乗り継いで撮影に出かけた。寺の最寄りバス停「山城高雄」まで、JR京都駅からバスで約1時間。ちょっとした小旅行である。
バス停から、参道へつづく急な坂道を降りる。見事な紅葉の間を抜ける小径である。
参道の途中にある硯石から楼門へつづく急な上り階段の左右は、樹々の梢に覆われたトンネル。うす暗い参道石段の上端に、楼門を囲うように紅葉が鮮やかな黄色に輝いている。
急な坂道の石段をあがって楼門をくぐると、フラットで広々とした境内が目の前に広がる。参道の急な石段の暗さと対照的に、明るく開放的な印象である。
書院、五大堂、毘沙門堂、大師堂などの境内の建物群から一段上がった高台にあるのが、金堂と多宝塔。金堂に上がる幅の広い石段の左右にも、見事な紅葉が広がっている。
バス停から参道へつづく急な坂道 |
楼門前の紅葉 |
金堂へ上る石段 |
金堂前から五大堂・毘沙門堂を望む |
金堂や多宝塔に参拝した後、地蔵院に降りてかわらけ投げを体験。清滝川を見下ろす展望広場から、山の急斜面に向けてかわらけ(素焼きの小皿)を投げると厄除になるらしい。神護寺が発祥の地とされている。
注)写真およびビデオは2010年11月に撮影したものです。