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2015年3月17日火曜日

夜間の動画と写真撮影、東大寺二月堂のお水取り・お松明でチャレンジ

今日(3月17日)は、すっかり春めいた陽気である。
関西では「お水取りが終わると、春」といわれているが、その通り。日差しも、暖かい。

東大寺二月堂の修二会は、奈良時代752年から開始。以来1260年以上、毎年欠かさず行われてきた。前行、本行をあわせてほぼ1ヶ月、準備期間を加えれば3ヶ月にも及ぶ大きな法要である。
行中の3月12日深夜(13日午前1時半頃)には、「お水取り」の儀式が行われる。また夜ごと大きな松明に火がともされるため、修二会はお水取・お松明の愛称で親しまれている催事である。本行は3月1日〜14日。
うち、6日と13日に奈良へ出かけ、夜間の動画と写真撮影を試みた。
動画撮影はSONYハンディカムHDR CX720V。夜間のためLow Luxにチェックを入れ、あとはカメラにおまかせのオート撮影。お堂の内部から撮影した。
ビデオカメラCX720Vは、夜間撮影に強い。Low Lux設定のためか画像が少し青白ぽい感じであるが、補正の仕方が分からないのでYouTubeにはそのままアップした。
動画の途中で、激しい足音が聞こえる。入堂したお坊さん(練行衆)が、走りの行法という荒行に挑んでいる音である。木の沓(さしかけ)を履いて、本尊十一面観音の周りを全力疾走で駆け回りながら一人ずつ五体投地。やがて、木の沓を脱いでしまいはだしで走るようになる。懺悔の荒行である。


写真撮影はCANONのEOS7D。写真の一例がこちら。
左は、本堂内部から撮影。右は、お堂の回廊下から見上げて撮影。
修二会の法要を勤める練行衆の道明かりとして、夜毎、大きな松明に火がともされる。松明は長さ8m、重さ50キロ。根付の竹筒先端に杉玉をつけたもの。
ISOはいずれも6400。カメラを購入した当初、高感度で撮影した写真はノイズが目立ちすぎてダメと思っていた。
あるとき、たまたま画像処理アプリケーションDigital Photo Professionalでノイズが除去できることを知った。「ツールパレット>NR/Lens/ALO」の中に、ノイズの緩和メニューがある。
フラッシュは厳禁、三脚も禁止という条件なので、ISOを限度いっぱいの6400に設定して撮影した。シャター速度1/125ではレンズの開放値F3.5、1/80の場合はやや絞りこめてF5.0で撮影した写真である。
露出補正はなしであるが、プラス補正をしなくても適正露出という印象である。
元の写真はノイズがかなり目立つ。しかし、画像処理アプリケーションを使うとノイズが簡単に除去できるのである。
以前、ISOを800や1600で撮影したときは真っ暗になってしまった。プラス補正でも無理があった。
しかし、ISOを6400まで上げてノイズ除去の画像処理をすれば、夜間でもそれなりの写真が撮れるのではないかと思う。次の機会にはISO 3200でもテストしてみたい。
★二月堂お水取りの写真アルバム(本年以前に撮影したものも含む)
https://picasaweb.google.com/100688261626365550186/_TodaiJiShunieInNARA?authuser=0&feat=directlink

2015年3月7日土曜日

小学生ラグビー全国大会、ヒーローズカップの熱戦を観戦

第7回ヒーローズカップを見学してきた。小学生ラグビーの全国大会である。小学生とは思えない、ハイレベルなプレイに驚いた。日頃、かなり厳しい練習を積み重ねてきたことが明らかにわかる試合ぶりである。

出場は関東・関西・九州・東北各地から集まった16チーム。大会初日、2月28日・土曜は大阪市の鶴見緑地公園球技場で開会式と予選トーナメント。2日目、3月1日・日曜は東大阪市の花園ラグビー場で順位決定トーナメントと閉会式。花園でプレーする。子供たちにとって、なかなか得難い体験ができる大会である。
各チームの試合の様子を動画撮影してYouTubeの下記チャンネルにアップした。
出場した子供たちが見てくれるとうれしい。大会運営にかかわった方々、ご苦労さまでした。

1)大会運営で感心したトーナメントの方法

通常の勝ち抜きトーナメントでは、弱いチームは敗退すると1試合しかゲームできない。
しかし、ヒーローズカップの方式であれば、弱いチームも強いチームと同様に4試合のゲームができる。
初日、予選トーナメントは抽選で4チームづつグループわけ。初戦を闘い、次いで勝者同士&敗者同士で闘う。2戦全勝の1位から2戦全敗の4位まで4組のグループを決定する。
2日目、順位決定トーナメントは4組のグループごとに試合。予選と同様に初戦を闘い、次いで勝者同士&敗者同士2試合行う。1位グループ4チームの勝者同士が決勝、敗者同士が3位決定戦。2位グループ以下も同様に2試合行い、順位を決定する。
ノーサイドという言葉にこめられた、ラグビー精神が活かされたグッドアイデア。よく考えられたシステムである。

2)合同チームを組んで初出場した東北ユナイテッド

東北ユナイテッドは、松尾雄治が活躍した全盛期の新日鉄釜石を思わせる赤いジャージ。
総合優勝したつくしヤングラガーズと、初戦ぶつかってしまった。強い相手と闘い、実戦で学ぶ。いい経験になったと思う。
その体験を活かしたのか、花園では2試合のうち1勝をあげることができた。

3)黄色と黒の縞模様ジャージ

優勝した福岡のつくしヤングラガーズの他にも、黄色と黒の縞模様ジャージを着ているチームがあった。指導者が阪神タイガースファンなのかなとぼんやり思っていたが、自宅に帰ってネットで調べてみて納得。日本で最初にラグビーを始めた、慶応義塾大学のジャージにちなんだものらしい。ラグビーの素人。無知が少し恥ずかしい。

4)女子の選手も男子に交じって活躍

数は少ないけれど、女子の選手も男子に交じって出場しているチームがあった。中学生になるとムツカしいが、小学生のラグビーならではの面白さである。
素早くパスをだす様子が、サマになる。果敢にタックルしている様子も微笑ましい。

5)花園はあいにくの雨、日本代表のヘッドコーチ、エディ・ジョーンズも観戦

2日目はときどき小雨の降る天気。雨天決行がラグビーの常識とはいえ、子供たちにとっては気の毒な試合環境であった。
特別ゲストとして日本代表のヘッドコーチ、エディ・ジョーンズさんが招かれていた。観戦して、場内放送で子供たちを励ましていたことも印象に残る。

2015年1月29日木曜日

職人芸を感じさせるシブイ映画「ミッドナイト・ガイズ」

年末にWOWOWで放送された映画「ミッドナイト・ガイズ」を見た。
主演アル・パチーノの名前があるのでとりあえず録画しておいたが、正解であった。脚本・演出・カメラなどの制作スタッフと演じる役者たち。それぞれの立場で役割をみごとにこなし、シブイ職人芸を感じさせる映画である。
28年間の刑期をつとめ上げて釈放された男、アル・パチーノ。出獄を出迎える親友、クリストファー・ウォーケン。ふたりの友人、老人ホームに収容され死を間近にしたアラン・アーキン。昔は相当のワルであったと思われる老人3人。罪は犯してはいるけれど卑劣なことはせずに年老いた男たちが、友情と侠気を示してカッコ良く人生におさらばする物語である。
クリストファー・ウォーケンは、マフィアのボスにアル・パチーノを殺せと命じられている。出所から丸一日、期限は翌日朝10時。
彼は親友を殺せるのか、という心理的な葛藤を軸に物語は進む。人気のドラマ「24」を思わせる展開である。
アメリカ映画らしいカーチェイス、格闘シーンや銃撃戦、祖父と孫娘の無骨な愛情、精神的な葛藤の心理劇、パロディっぽいお色気シーンも盛り込んで約1時間半の映画に手際よくまとめている。
アラン・アーキンの娘役として、「ER」「Good Wife」の女優ジュリアナ・マルグリーズも「ER」と同じく看護婦役で出演していい味をだしている。
サスペンスドラマではあるが、どことなくとぼけた雰囲気のある映画である。
<制作スタッフ>
監督/フィッシャー・スティーヴンス、脚本/ノア・ヘイドル
<公式ウェブサイト>
http://midnight-guys.jp/
<ウィキ>

2015年1月9日金曜日

花園ラグビー場・第94回全国高校ラグビー、印象に残った好試合

前年度は決勝戦のみ観戦したが、今年度は地元大阪の代表校3校が出場する12月31日の2回戦から決勝戦まで観戦した。
ラグビーに関してはルールや用語もあまり知らない素人である。専門的な知識はないので、観客として動画や写真をとる視点からみて印象に残った好試合を上げておきたい。

1)準々決勝:大阪桐蔭vs國學院久我山

前半リードされた大阪桐蔭が、後半に逆転。久我山のフォワードが左サイドに押し込むが堅守を崩せず、桐蔭がリードを保ったまま終わるかと思われた後半タイムアップ寸前。ボールをバックスに出し、左から右へ次々とパスして右隅にトライ。劇的な再逆転トライで久我山が勝利した。
前後半共に、滞りのないスピーディーな試合運び。モールやラックからボールを出して、次々とパスをつなぎバックスが疾走する。
両チーム共に、全国大会で優勝経験のある強豪チーム。前半は比較的ゆったり、後半は急展開。めまぐるしく攻守が入れ替わるゲームとなり、観戦していて楽しい試合であった。
動画を編集する際、面白い部分をつなぎ合わせるよう心がけている。出来るだけ短くコンパクトにまとめているが、この試合はカットする部分が少ない好ゲームであった。

2)準決勝:尾道vs東福岡

尾道は、準々決勝・大阪朝高との対戦タイスコア。抽選で勝ち上がったチームである。
東福岡高校は圧倒的な強さ。優勝候補の対戦として注目された東海大仰星との試合でも開始早々の独走トライで一気に流れを決めた。
その東福岡が唯一苦戦したのが尾道戦である。前半は12対12のタイスコア。前半終了間際には、尾道がトライを決めて勝ち越すかと思われるプレーもあった。
後半は地力の差が出てスコアが開いたが健闘した。
全国高校ラグビーに関する専門家としての講評としては、「横井章の魅力あるラグビー」というブログが参考になる。
東福岡戦については<尾道が、「前へ出る・素晴らしいディフェンス」を魅せた。あれが「小よく大を倒す」やり方では、なかろうか。そして「世界に対するジャパンのオリジナルな戦い方」としても、推奨するものである>と高く評価している。

3)決勝の前座試合:U18合同チーム東西対抗戦

ラグビーは格闘技である。少子高齢化の時代でもあり、部員数が不足するため大会に参戦できない高校も少なくない。そうしたチームの選手で合同チームを組み、花園でラグビーをする機会を提供しようとするプロジェクトである。決勝戦の前に、前座試合として行われる。この試合については、別途ブログをアップ済。

もうひとつの花園、U18合同チーム東西対抗戦を観戦

第94回全国高校ラグビー決勝戦の当日、U18合同チーム東西対抗戦を観戦に出かけた。
もうひとつの花園と愛称される東西対抗戦は、部員数不足のため大会に参加できない選手たちが、合同チームを組んで花園でラグビーをするという夢を叶える試合である。 
決勝は2時キックオフ。その前座試合として12時半から行われる。 
この試合の存在を知らなかったので、昨年はゲーム途中からの観戦になってしまった。
今年は早めにでかけて切符を買い、スタジアムに入る。
ちょうど運良く、記念撮影をする場面にであうことができた。
U18合同チーム東西対抗戦とプリントされた横断幕の前で、選手たちがいい笑顔を浮かべている。横断幕は開催年度などを差し替えできるようになっているのが微笑ましい。 
今年で第7回を迎える、もうひとつの花園U18合同チーム東西対抗戦。無骨なラガーたちの心のやさしさが示されたすばらしい企画だと思う。 
少子高齢化時代、ラグビーをする子供たちが減少しているという背景はあるとはいえ、こうした試合を企画して実現。それを継続させるのは容易ではない。 
この試合の発案者は、前田嘉昭さん。 
前田さんは元・高校教諭、校長。上記wikiの記事をみても一本筋の通った骨のある人物のようである。教育者というのはこういうひとのことだと思う。 
決勝戦・御所実業vs 東福岡の試合はTV放映され、新聞等でも大きく報道されている。 
もうひとつの花園、東西対抗戦はマスコミで大きくとりあげられることもなく、観衆も多くはなかった。 
しかし試合の方は、ハツラツとしたプレーが応酬する好ゲーム。女性主審・川崎桜子さんのキビキビした審判ぶりも印象に残った。ラグビーの強豪・帝京大の学生さんである。 
ゲームの模様を動画でYouTubeにアップ。素人の拙い動画であるが、出場した選手たちや関係者の方々にぜひ見てほしいと願っている。 
東西対抗戦関連のプロジェクトを支援しているのは神戸製鋼KOBELCO。ラグビーの強豪チームであるが、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた企業でもある。震災復興で支援を受けたひとびとへのご恩返し、という気持も込められているのであろう。企業メセナにふさわしい活動である。