第7回ヒーローズカップを見学してきた。小学生ラグビーの全国大会である。小学生とは思えない、ハイレベルなプレイに驚いた。日頃、かなり厳しい練習を積み重ねてきたことが明らかにわかる試合ぶりである。
出場は関東・関西・九州・東北各地から集まった16チーム。大会初日、2月28日・土曜は大阪市の鶴見緑地公園球技場で開会式と予選トーナメント。2日目、3月1日・日曜は東大阪市の花園ラグビー場で順位決定トーナメントと閉会式。花園でプレーする。子供たちにとって、なかなか得難い体験ができる大会である。
各チームの試合の様子を動画撮影してYouTubeの下記チャンネルにアップした。
出場した子供たちが見てくれるとうれしい。大会運営にかかわった方々、ご苦労さまでした。
1)大会運営で感心したトーナメントの方法
通常の勝ち抜きトーナメントでは、弱いチームは敗退すると1試合しかゲームできない。
しかし、ヒーローズカップの方式であれば、弱いチームも強いチームと同様に4試合のゲームができる。
初日、予選トーナメントは抽選で4チームづつグループわけ。初戦を闘い、次いで勝者同士&敗者同士で闘う。2戦全勝の1位から2戦全敗の4位まで4組のグループを決定する。
2日目、順位決定トーナメントは4組のグループごとに試合。予選と同様に初戦を闘い、次いで勝者同士&敗者同士2試合行う。1位グループ4チームの勝者同士が決勝、敗者同士が3位決定戦。2位グループ以下も同様に2試合行い、順位を決定する。
ノーサイドという言葉にこめられた、ラグビー精神が活かされたグッドアイデア。よく考えられたシステムである。
2)合同チームを組んで初出場した東北ユナイテッド
東北ユナイテッドは、松尾雄治が活躍した全盛期の新日鉄釜石を思わせる赤いジャージ。
総合優勝したつくしヤングラガーズと、初戦ぶつかってしまった。強い相手と闘い、実戦で学ぶ。いい経験になったと思う。
その体験を活かしたのか、花園では2試合のうち1勝をあげることができた。
3)黄色と黒の縞模様ジャージ
優勝した福岡のつくしヤングラガーズの他にも、黄色と黒の縞模様ジャージを着ているチームがあった。指導者が阪神タイガースファンなのかなとぼんやり思っていたが、自宅に帰ってネットで調べてみて納得。日本で最初にラグビーを始めた、慶応義塾大学のジャージにちなんだものらしい。ラグビーの素人。無知が少し恥ずかしい。
4)女子の選手も男子に交じって活躍
数は少ないけれど、女子の選手も男子に交じって出場しているチームがあった。中学生になるとムツカしいが、小学生のラグビーならではの面白さである。
素早くパスをだす様子が、サマになる。果敢にタックルしている様子も微笑ましい。
5)花園はあいにくの雨、日本代表のヘッドコーチ、エディ・ジョーンズも観戦
2日目はときどき小雨の降る天気。雨天決行がラグビーの常識とはいえ、子供たちにとっては気の毒な試合環境であった。
特別ゲストとして日本代表のヘッドコーチ、エディ・ジョーンズさんが招かれていた。観戦して、場内放送で子供たちを励ましていたことも印象に残る。