大阪の紅葉名所見物、2カ所目は観心寺。ミーハーのようで恥ずかしいが、朝日新聞夕刊の見頃情報による選択である。
境内はかなり広く、大規模なお寺である。南北朝時代に後醍醐天皇が楠木正成に命じて建立した金堂は、国宝に指定されている。
山門を入って金堂へ上がる参道は、長い石段。石段の左右には、色あざやかな紅葉が広がっている。
参道石段中程の右側、鎮守堂の黄葉が目を引く。子供を守る鬼子母神がまつられたお堂のようである。
拝殿横の紅葉 |
金堂へ上がる参道の石段 |
金堂の手前。左の恩賜講堂へ向かう参道の紅葉も見事である。
弁天堂・阿弥陀堂の池周辺の紅葉、御影堂へ上がる階段手前の黄葉、開山堂の杉木立の中に混じる紅葉も美しい。鎮守堂前、拝殿前から開山堂前へつづく参道の小径周辺も見応えがある。
恩賜講堂 |
参道石段 金堂前の紅葉 |
観心寺は、飛鳥時代701年に役小角によって開設された古いお寺である。役小角(えんのおづの)は修験道の開祖である。弘法大師空海ゆかりの寺であり、平安時代に当寺の名称を歓心寺と改めた。
後醍醐天皇の信任が厚く、南北朝2代天皇の後村上天皇の旧居跡や御陵もある格式の高いお寺である。
河内長野駅からバス約25分くらい。修験道・役小角、密教・空海ゆかりの山岳寺院という意味では岸和田市の牛滝山大威徳寺と同じ。平日に訪れたためか、都心から遠く交通が不便なためか、参拝者はあまり多くない。
今回のビデオは、前回の牛滝山大威徳寺と同じくスチルカメラCANON EOS Kiss X4の動画モードで撮影した。
いつも使っているVICTORのビデオカメラでは、手持ちでもあまり不安がない。しかしスチルカメラでは、手ぶれの懸念がある。観光客の多いお寺ではカメラの三脚禁止という場所もあるけれど、観心寺ではその旨の案内表示もなかった。三脚を使えて、手ぶれの懸念がなくなったのは幸い。
ビクターのビデオカメラでも、マニュアルであればもちろん露出変更してボケ表現も可能。ところが、マニュアルに変更するのが億劫で、ついついなれたオートで撮影してしまうのである。
EOS Kiss X4であれば、撮影マニュアル設定の方がなれている。そこで、デジタルスチルカメラならではのボケ味表現にチャレンジしてみたというわけ。ピント合わせに、まだ慣れが必要かと思う。画題としては、風景より花のクローズアップとか人物のプロフィールの方が好適かとは思うけれど、ものは試しである。
■観心寺