11月25日に開催された、大阪マラソンを見学にでかけた。
約3万人の市民ランナーが参加する大型イベントである。主催者によれば、フルマラソン参加者28,343人のうち27,112人が完走。完走率は95.7%。これは、かなり素晴らしい数字だと思う。
スタート地点、大阪府庁前は招待客のみ観戦可。一般客は立ち入り禁止のため、府庁の南交差点で撮影スタンバイした。フルマラソンは9時スタート。
8時45分、車椅子の部が一般のフルマラソンに先駆けてスタートした。目の前を、かなりの猛スピードで駆け抜ける。車椅子の部、1位の山本浩之選手のタイムは1時間28分16秒。フルマラソン1位、セルオド・バトオチル選手の記録2時間11分54秒より約40分も早い。腕2本で車椅子の車輪を回転させることを考えると、ハードな競技である。
撮影にいいポジションを確保したはずであったが、そう都合良くはいかない。前にひとが割り込んだり、歩道で見ている観客が突然肩車をしてひとをかつぎあげたり。アングルを急遽変更しなければならないことが、しばしば。自分もまた、無意識のうちに他人の撮影を邪魔したりしているかも知れないのでお互い様か。
市内中心部、御堂筋へ移動して撮影しようとしたが、コース道路の大阪城側にいたため苦労した。約3万人ものランナーが走行するため、道路の横断はできない。道路をまたぐ陸橋型の横断歩道橋は閉鎖。あるだろうと思っていた地下道もない。結局、森之宮まで歩く。
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大阪マラソン(御堂筋) |
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大阪マラソン(森之宮) |
森之宮から本町へ移動して、御堂筋の走行風景を撮影。10時過ぎに、地下鉄本町駅から電車でゴール地点の南港インテックス大阪へ向かう。
残念ながら、車椅子の部1位選手のゴールシーンには間に合わなかったけれど、上位選手が次々とゴールインする姿は見応えがあった。女子1位の土田和歌子選手と思われる姿も確認できた。男子選手と競り合って、リードを保って駆け抜けていった。
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車椅子マラソン(南港)右:土田選手 |
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車椅子マラソン(南港) |
車椅子マラソンの選手たちが、次々とゴールする中を、マラソン1位の選手が駆け込んでくる。モンゴルのセルオド・バトオチル選手。40km以上の距離を走ってきたとは思えないほどの猛スピードで、あっという間にゴールへ向かう。
2位中村泰之選手は、あごが上がって少し苦しそうに駆け抜ける。3位佐藤敦之選手は、比較的軽快にゴール前でサングラスをはずしながら走り抜けた。
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大阪マラソン(シモン選手) |
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大阪マラソン(ゴール) |
女子の1位はルーマニアのリディア・シモン選手。シモン選手は、昨年も1位だった。大阪府庁の南側道路で、スタート前のウォーミングアップしている姿を見かけた。外国人にしては、小柄な選手である。1973年生まれなので39才ではあるが、走行する姿は若々しい。2位ジュリア・モンビ選手。3位に日本人の猪野祐貴選手が入って来る。色の白い大柄な選手である。大きなストライドで、元気よく疾走する姿が清々しい。
■大阪マラソン2012