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2013年8月18日日曜日

なら燈花会 手持ちで夜景がキレイに撮れるSONYのビデオカメラHDR-CX720V


なら燈花会を見学してきた。8月5日〜14日に奈良公園一帯で開催されるライトアップイベント。1999年からはじまった夏の風物詩である。

夜の撮影なので三脚持参ででかけたが、残念ながら三脚使用は禁止。手持ちで撮影するほかない。
持参したカメラはCANONのEOS Kiss X4と、SONYのHDR-CX720V。ロープをつないでいる杭やベンチ等の支えがある場所ではそこにカメラをおいて撮影したが、基本的には手持ち撮影。
EOS Kiss X4では静止画、HDR-CX720Vでは動画を撮影した。
EOSの静止画は手ぶれ防止のため1/90秒で撮影したが、残念ながら露出不足が否めない。
HDR-CX720Vの動画はオート撮影。こちらの方は、手持ち撮影の場合でも結構キレイに撮影できている。
レンズはEOSがEF-S18-135でF値3.5〜5.6。CX720がCarl Zeiss Vario SonnarT*でF値1.8〜3.4。ビデオカメラのレンズの方がかなり明るいからか、静止画と動画との撮影条件の違いなのか。理由はよくわからない。
SONYのビデオカメラHDR-CX720Vは、三脚を使わない手持ちでも夜間撮影に対応可能。結構キレイに撮影できると実感できた。
EOSの方は、次の機会に再チャレンジ。ISO感度を1000以上に上げて撮影してみて、どんな結果がでるか試してみようと思う。
電飾イルミネーションで彩られる神戸「ルミナリエ」や大阪「光のルネッサンス」のような華やかさはないけれど、ロウソクのほのかな灯火は古都・奈良にふさわしく趣ゆたかである。京都大文字ほど知名度は高くないけれど、灯火を楽しむ観客の多さをみると一般的にもかなり知られてきているようだ。
燈花とは、灯心の先にできる花の形。お盆前の季節、鎮魂招福を祈願するにふさわしい催しである。
2万灯を越えるロウソクに1本1本火を灯して行く作業をはじめ、イベント運営がボランティアの手でなされていることも素晴らしい。
■なら燈花会
興福寺、猿沢池と五十二段、浮見堂、浅茅ケ原の順に見て回った。
興福寺、五重塔と東金堂の前では「債」という文字のかたちに行灯が灯された。なぜ、この文字なのか、ちょっと気になる。

2013年8月17日土曜日

尼崎だんじり祭、ちょっと過激な暴れ太鼓とだんじり同士の山合わせ

暑い夏の盛り、8月1日・2日、貴布禰神社の夏季大祭・尼崎だんじり祭を見学してきた。祭の見どころは、暴れ太鼓と山合わせ。かなり荒々しいけれど、神事らしい趣にあふれた祭礼である。

初日1日の宵宮では、8台のだんじりを先導する形で辰巳太鼓が一番に宮入する。
辰巳太鼓は、白装束に赤い烏帽子頭巾の役打(太鼓の叩き手)4人を乗せた、だんじり型の地車である。宮入をして拝殿でお祓いを受けた後、役打が烏帽子を脱ぎ捨てると、太鼓屋台は暴れ太鼓に変身する。担ぎ手が太鼓台を前後に大きく傾けた後、右へ左へ繰り返し横転させ、地面に叩き付ける。
太鼓台の役打4人とふたりの介添え役はもちろん、担ぎ手たちも大ケガをしかねない。かなり危険でスリリングな祭事である。
神輿を壊してしまう暴れ神輿とか神輿まくりとかの祭事を行う例があるが、尼崎だんじり祭では太鼓台が暴れ太鼓になる。
暴れ太鼓の神事に引き続き、8台のだんじりが宮入。貴布禰神社のだんじりは、綱で引っ張る岸和田型とは異なり、神輿のように縦横に組み合わせた棒で担ぐスタイルである。
宮入では、担ぎ棒を斜めにして先を数mの高さに掲げ、だんじり後部を起点にしてグルリと回転させる祭事が行われる。

2日目、本宮の見どころはだんじり同士の山合わせ。向き合った2基のだんじりが担ぎ棒を前部を斜めに大きく上げて、相手のだんじりの担ぎ棒の上に乗せることを競い合う祭事である。2基の対戦が16回行われ、それぞれのだんじり応援団の声援が熱い。
■貴布禰太鼓地車保存会
阪神尼崎駅から貴布禰神社へ向かう道筋にある長いアーケードの商店街(神田中通り・三和本通り)のにぎわいも印象深い。
シャッター通りと揶揄されるように、さびれてしまった商店街は数多いが、道筋の商店街では閉店しているお店がほとんど見当たらない。
尼崎は工業都市のイメージが強いが、江戸時代は阪神間で唯一の城下町であった。城下町の歴史的遺産・寺町の閑静な風情も味わい深い。