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2024年8月6日火曜日

祇園祭の久世駒形稚児はご存知でしょうか。素盞鳴尊の愛馬駒形を胸に抱いて神輿を先導します。

久世駒形稚児は、祇園祭の神輿渡御で重要な役割を果たす稚児です。

祇園祭の稚児といえば山鉾巡行・長刀鉾の稚児がよく知られています。
しかし、祭礼の核となる役割を果たす稚児が、別にいることはあまり知られていません。
その稚児とは、白馬に騎乗して神輿を先導する久世駒形稚児です。稚児は、京都市南区にある綾戸國中神社の氏子から選ばれます。
例年は神幸祭・還幸祭それぞれを担当するふたりの稚児が選ばれていますが、少子高齢化の影響等などもあり、2024年はひとりとなりました。 
東京在住、父と祖父も駒形稚児の役を担った家柄の少年です。 

7月17日、駒形稚児の騎馬姿を見に久しぶりに京都へ行ってきました。

以前から、稚児ゆかりの綾戸國中神社を一度は訪ねてみたいと思っていました。
山鉾巡行を午前中見学。神輿渡御・神幸祭の夕刻まで空き時間があるので、この機会にと思い都心部からは少し離れた京都市南区にある神社にお参りしました。 
手水舎にはバラの花手水が施されていました。

神社の由緒書きなどを拝観していると、ちょっとうれしいハプニング。祭礼の衣装を身につけた久世駒形稚児とご家族や神社関係者の方々に出会ってしまいました。
祇園祭・神幸祭の神輿渡御の先導を務めるために集まり、ちょうどこれから八坂神社へ赴くところの様子。出立する稚児の一行を見送らせていただきました。

稚児は白馬に騎乗 素盞鳴尊の愛馬の駒形を胸に抱いており、神の化身とみなされます。

駒形稚児は、素盞鳴尊の愛馬の駒頭を胸に抱いており、神の化身とみなされます。
素盞鳴尊の愛馬・天幸駒は、綾戸國中神社の祭神でもあります。
八坂神社の南楼門から騎上のまま境内に入り、拝殿を三巡後、地を踏むことなく本殿に昇殿できます。國中神社と八坂神社の関係は「國中社は素盞鳴尊の荒御魂なり。八坂郷祗園社は素盞鳴尊の和御魂なり。依って一体にして二神、二神にして一体で神秘の極みなり」と古文書に記され、「御神幸の七月十七日に訓世の駒形稚児の到着なくば、御神輿は八坂神社から一歩も動かすことならぬ」とも伝えられています。

綾戸國中神社の所在地は、京都市南区。鄙びた趣のある小さな神社です。

それだけに、祇園祭・神輿渡御の核となる役割を担う稚児を、維持継承されてきたご苦労はひと方ならぬものがあると思います。
久世駒形稚児を担ってきた代々の少年たちと、稚児のご家族や神社関係者に感謝。
凛々しい駒形稚児の姿を末長く見続けることができれば幸いです。

※久世駒形稚児 (くぜこまがたちご) ※素盞鳴尊 (すさのおのみこと) 
※綾戸國中神社   (あやとくなかじんじゃ)

YouTube動画 祇園祭:騎馬姿で神輿渡御を先導する久世駒形稚児

綾戸國中神社 由緒書き


綾戸國中神社 久世駒形稚児


久世駒形稚児 八坂神社南楼門から騎馬のまま境内へ



久世駒形稚児 八坂神社境内、神輿が据えられた舞殿を周回


久世駒形稚児 京都市都心を御旅所へ巡幸する神輿を先導